大きなボタンと聞き取りやすい音のUD電話機：コミュニケーションの困りごとを解消する利用者の声
UD電話機に寄せられた「みんなの声」
電話は、遠隔地にいる大切な人とコミュニケーションを取るための重要な手段です。しかし、小さなボタンが見えにくかったり、操作方法が複雑だったり、相手の声が聞き取りづらかったりといった理由で、電話をかけること自体に億劫さを感じたり、時には諦めてしまったりする方もいらっしゃいます。
このようなコミュニケーションに関する困りごとを軽減するために開発されたのが、ユニバーサルデザイン（UD）の考え方を取り入れた電話機です。今回は、「UD家電 みんなの声」に寄せられた、UD電話機をご利用の皆様からの実際の声や、製品が生活にもたらした変化についてご紹介します。
見やすさ、操作のしやすさに関する声
まず多く聞かれるのが、ボタンの大きさや表示に関する声です。一般的な電話機に比べてボタンが大きい、文字や数字がはっきり表示されるといった工夫は、視力に不安がある方にとって大きなメリットとなります。
「以前の電話はボタンが小さくて、よく押し間違えて困っていました。このUD電話機はボタンが大きくて、数字も太字で見やすいので、安心して番号を押せます。特に、よくかける相手のボタンに写真や名前を入れておける機能は本当に便利ですね。電話帳を探す手間が省けて、すぐにかけたい相手に電話できます。」（70代女性、弱視）
また、指先の細かい動きが難しくなった方からも、操作のしやすさについて感謝の声が寄せられています。
「手が震えることがあり、小さなボタンだと隣のボタンまで押してしまうことがありました。UD電話機の大きなボタンはしっかりと凹凸があって、指で触った感触でどこを押しているか分かりやすいです。押し込む感触もカチッとしていて、押せたかどうかが確かめられるのも良い点だと感じます。」（80代男性、軽度の運動障がい）
さらに、本体の形状や受話器の持ちやすさ、充電器への置きやすさなど、細部にわたる設計への評価もあります。
「コードレスタイプですが、台座に戻すときに少し向きがずれていてもちゃんと充電できるのが助かります。以前のはぴったり合わせないと充電されなかったので、何度も置き直すのがストレスでした。」（60代女性、関節リウマチ）
これらの声から、UD電話機が単に機能を羅列するのではなく、実際の利用シーンにおける身体的な特徴や状況に配慮して設計されていることが分かります。
聞き取りやすさに関する声
電話での会話において、相手の声が聞き取りやすいかどうかは非常に重要です。UD電話機は、音量調整の幅が広い、通話音質が明瞭になるよう工夫されているといった特徴を持つ製品が多くあります。
「年とともに耳が遠くなり、家族からの電話でも聞き返すことが増えました。この電話機は最大音量がかなり大きく設定できるので、相手の声が以前よりずっとクリアに聞こえます。家族も『聞き返されなくなって話しやすい』と言ってくれます。会話がスムーズになったことで、電話をするのが億劫でなくなりました。」（80代女性、難聴）
受話器から聞こえる音だけでなく、相手に自分の声が伝わりやすいように、マイクの性能にも配慮されている製品もあります。
「私が話す声が小さめなのですが、この電話機にしてから『ちゃんと聞こえるよ』と言われることが増えました。通話のストレスが減って、孫と長電話することも増えました。」（70代男性）
迷惑電話対策と安心感
近年増加している迷惑電話や詐欺電話への対策機能も、UD電話機に求められる重要な要素の一つです。着信時に相手に注意喚起のメッセージを流したり、登録した番号以外の着信を拒否したりする機能は、高齢者やそのご家族にとって大きな安心材料となります。
「知らない番号からの電話にどう対応したら良いかいつも不安でした。この電話機は怪しい電話だと判断すると、自分でメッセージを流して相手が勝手に切ってくれるので助かります。以前より家にいる時の安心感が増しました。」（80代女性）
こうした機能は、電話を利用する本人のみならず、遠く離れた家族や支援者にとっても、利用者が安心して暮らしていることを確認できる点で大きなメリットとなります。
まとめ：UD電話機がもたらす生活の質の向上
UD電話機に寄せられた利用者の声は、単に「便利になった」というレベルに留まらず、コミュニケーションのバリアを取り除き、生活の質を向上させる具体的な変化を示しています。大きなボタンや見やすい表示は操作の不安を軽減し、聞き取りやすい音質は円滑な会話を可能にします。また、迷惑電話対策機能は、安心して自宅で過ごせる環境を整える上で重要な役割を果たします。
これらの製品は、個々の身体的な特性に寄り添いながら、電話を通じて社会とのつながりを保ち、安心感を持って暮らしていくことをサポートします。UD電話機を選ぶ際には、今回ご紹介したような実際の利用者の声や、ご自身の、あるいはサポートする方の具体的な困りごとやニーズに最も合った機能やデザインを備えているかを確認することが大切です。カタログスペックだけでなく、日常生活の中での使い心地や、それによってどのような変化が生まれるかに注目して選んでみてはいかがでしょうか。